Professional Interview

土屋先生

どんなに高いスキルも、体調管理なしには活かされない
 治療に対して「診る」ことは基本中の基本。ただ、やっぱり我々ぐらいの年代になってくると、眼もあまりよくなくなってくる。ある意味、眼が見えない状態で治療する怖さ。それは拡大鏡をつけてわかる。
 たとえば細かい形成をするにしても、「あっ、ここ見てなかったな」とかいうこともあるし…。 いくら経験を積んできたって、眼が衰えたらいい治療はできないんだよ。どんな仕事もそうかもしれないけど、”生命線“だよね。
 疲れて眼が見えにくくなったときは、もう対処のしようがない。ただひたすら休めるだけ。寝て、次の日また回復しているっていうね。だから、僕は絶対にインプラントなどの重要なオペは、眼の状態がいい朝イチの10時か昼休み後の15時と決めているんだ。
 しっかり体調を整え、きっちり準備をし、1本のインプラントでも2時間はアポイントを取るしさ。1本だろうが10本だろうが、ベストな状態で最高のオペをする。プロとして当たり前のことでしょ。いい環境下でいい道具を使い、自分のスキルを最大限に発揮する。でも、いくらスキルを持っていても、体調管理ができていなければ意味がないからね。
自分の持っているものを落としたくないから「眼」のケアは欠かさない!
 僕が眼にいいと言われる食べ物やサプリメントを摂っているのも、そのため。肉食を控えて、野菜を多く摂るようにしたり、たとえばミネラルの豊富なひじき、ブルーベリーなんかもヨーグルトと一緒に食べているよ。
 歯科医師って細かいものをずっと診て治療しているから、かなり眼を酷使しているよね。しかも、字を見ている仕事ではないんだよ。ものを見ている。特に立体的なものを見ているから、字なんかよりずっと見づらい。
 1日も終わりに近づくと、眼の疲れから気持ち悪くなることも決して珍しいことではないよね。 ただ、それを「仕方ない」と諦めてしまったら終わりだと思う。プロとして、そんな状態で患者さんの健康を守ろうなんておこがましいよ。
 プロ野球の選手もそうだけど、プロになるとストイックなくらい自分の健康管理に気を使うよね。あんなに暴飲暴食していた人間が「何それ!?」って感じ。ハリウッドスターとかも、ある程度のところまで行くと菜食主義に変わったり…。
 「結局は自分に還ってくる」――体調管理するのは、これだと思うんだ。もちろん、スキルアップすることも大事。それと同時に、自分の持っているものを落とさないために全てをこなす。
 プロっていうのは、それをいつまで持続するかなんじゃないかな。僕は、できるだけ長く現役でいたいからね。 何かあってから「体調管理しなきゃ」ではなく、今の時点から眼をはじめ自分自身をケアして、ずっと第一線でやっていきたいと思っているよ。

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