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サージテルで先生の何が変わったのか?

皆川 仁 先生の写真

Interview8

サージテルは「第2の目」。使うのは基本中の基本です。

日本で早くから拡大精密治療を始めたお一人、皆川仁先生。
東京SJCDやご自身が主宰するスタディグループMAC(皆川アカデミークラブ)で、後輩の育成にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。
特に若手の歯科医師が成長するためのポイントと「自己投資」についてお話を伺いました。

― 最初に、スタディグループなどでの活動を通して、先生が若手の歯科医師について思っていることを教えてください。

一番言いたいのは、基本的なことをもっと大切にしてほしいということですね。ベテランになればなるほど、基本が大切だとつくづく感じます。
なかでも基本中の基本は3つほどあります。どんな治療にも通じることですが、すべてサージテルが必要になるんですよ。まず1つは、「きちんとした道具」を揃えること。特に見る道具、つまり拡大鏡はすべての治療に関連してきます。しっかりと見ることによって、初めて正確な診査・診断もできるようになります。
2つ目は「姿勢」。背筋がピンと伸びて、両脇が締まっているか。この姿勢を取らなければ良い治療はできません。絶対にしてほしくないのは、のぞき込むような姿勢で顔を近づけて両脇を開いてしまうこと。サージテルをつけると最初に作業距離が決まるので、自然と正しい姿勢になるんです。
そして3つ目は「繊細さ」。特に外科では〝大胆に〟と言われることがありますが、逆ですね。〝繊細に、繊細に〟です。そのためにはサージテルもある程度高い倍率がなければいけないし、ライトで視野を明るくする必要もあります。

― セミナーを数多く主催されていますが、「自己投資」について先生の基本的な考えをお聞かせください。

自分に投資することは、非常に重要です。お金を使わずに患者さんからお金をもらおうと思うのは間違いですね。自分や歯科医院にお金をかけて良い治療をするから、患者さんからお金をいただけるんです。
道具であれば、バーでもカメラでも拡大鏡でも、お金をかけて良いものを揃える。研修会も、きちんとしたコースとメンターを選んで参加する。そして、一度良いと思ったら腰を落ち着けて徹底的に勉強する。次々と似たような受講を繰り返す「コース巡り」になっては、いつまでたっても、診療を変えることも自分のスタイルを確立することもできません。
僕がやっているインプラントは、ドイツのインプラントの第一人者であるアクセル・キルシュ先生に教わったことが基本になっています。それをベースに積み上げるというのを、今に至るまで徹底してやり続けているんです。
よく思うのですが、一番難しいのは0を1にすること。1になれば、2、3、4と進めていけます。色々なことにチャレンジしてきましたが、何もない所から始めるのは本当に大変なんです。今は、例えばCTやサージカルガイドがあり、インプラント治療もより安全なものとなっています。だったら、最初から安全な道具を使ったほうが良いに決まっています。サージテルもその1つなんですよ。

― 先生のご専門であるインプラントで、サージテルはどのように役立っていますか?

先ほどお話したように基本中の基本ですから、役立っているというレベルを超えて「マスト」です。付け加えるなら、血液が飛び散るのでガードの意味もあります。
最近強く思うのは、「ライト」の必要性。せっかく拡大しても暗ければ見えません。「拡大すること」と「明るくすること」は当然のペアだと思います。無影灯でも全体は見えますが、細かい所にフォーカスするには、やっぱり専用のライトですね。
裸眼でのインプラント治療がなぜいけないのか。当たり前ですが見えないからです。詳細な切開の術野も見えないし、繊細なサージカルガイドの適合確認もできません。見えないのに治療するのは、夜中に知らない土地を歩くようなものでしょう。ひょっとしたら、サージテルという「ガイド」がなくてもインプラントはできるかもしれません。でも正確にやりたいのであれば、口の中を案内してくれるガイドを使うべきです。サージテルもサージカルガイドも同じですね(笑)
ガイドがないベテランの先生とガイドがある初心者の先生、どちらがきちんと治療できるかといったら、ガイドがある初心者の先生のほうだと思います。ガイドがない先生が頼るのは「感覚」。僕はこの「感覚でやる」というのが歯科の世界に残っているならば、本当に変えたいと思っています。ガイドであるサージテルは、「自分の第2の目」なんです。この相棒を使わず、感覚で外科をやろうと考える先生は、歯科医師には向いていないのではないでしょうか。

― 最後に、〝うまくなりたい歯科医師〟にメッセージをお願いします。

ひとっ飛びにうまくなることはできません。僕はよく「守・破・離」という言葉を使います。修行の段階を示しているんですが、とにかくお手本となる「型」を見つけたら、最初は徹底的にそれを「守る」ことです。既に成功している方法を真似ることが一番の近道なんです。型を「破る」のはそのあと。よく、新しいものに飛びついては自己流にやる人がいますが、順序が逆で、結局は何ひとつ自分のものにすることはできません。とにかく、ひとつずつクリアしていくことが、実は時間を短縮する一番の方法なんです。
歯科医師にとってのやりがいや喜びはどこにあるのか。噛むことにより、患者さんの生活を変えてあげられること、救ってあげられることにあると思っています。よく噛めれば、脳も腸も体全体も活性化します。噛めることで、すごく元気になれます。

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