金子 直哉先生

「最高の治療と確実な予防で生涯の関係を築く」
最短でそこへ向かうために、
僕は〝サージテル一択です!

金子 直哉先生

桜ヶ丘金子歯科矯正クリニック(神奈川県)

EVK650(8倍) High Intensity

「患者さんと向き合う時間をしっかり取り、ラポールを築き、 生涯に渡って長く付き合える歯科医院でありたい」
金子直哉先生が開業時に掲げたビジョンです。
それから2年。治療を終えてからもメインテナンスで通い続ける患者さんは着実に増えています。
この理想を実現させる一助となっているのが、8倍のサージテルとライトによる〝拡大精密診療〞。
なぜ長く通える医院を築きたいのか?
そこに果たすサージテルの役割とは?
金子先生の変わらぬ思いと今に至るプロセスをお聞きしました。

治療だけの関わりでは何も生み出さない

金子先生

日本の歯科医院のあり方として、「痛くなったら行く」というのがまだまだ主流ですよね。その場限りの出会いというか、瞬間的なお付き合いというか。治療をして痛みが取れたら来なくなり、痛くなったらまた来る。でもそれって、何も生み出さないんじゃないかと僕は思うんです。治療をすれば痛みは取れるかもしれませんが、そもそもむし歯や歯周病を招く根本的な原因の解決にはなっていないわけですから。

自分で開業するときはそうならないように、患者さんと長く付き合えて、健康を一緒に守れて、笑顔でい続けてもらえる医院をつくりたいとずっと考えてきました。そのビジョンを実現するためのキーワードが「時間」です。これまでいくつかの医院で働いてきましたが、時間の取り方ひとつで患者さんのその後の意識がまったく変わるのを目の当たりにしてきました。

たとえば保険診療中心の医院では、どうしても時間に制限が。患者さんの話を深く聞くことも、こちらから歯の大切さや予防の重要性を伝えることもできませんでした。一方で時間に制約を設けない医院では、じっくり接するうちに患者さんの視点がシフトする瞬間があるんです。最初はむし歯1本の治療で来たのに、「ここも診てほしい」「昔入れた銀歯は大丈夫?」って。そうした経験を通して、時間を惜しまないことが僕の中で絶対条件になりましたね。

時間も治療も妥協のない自由診療に特化したい

僕が第一に考えているのは、患者さんとのラポール(信頼関係)の構築です。そのために今、自費に特化した診療体制の確立を目指しています。

時間の確保は治療を追求するうえでも必要です。保険診療が中心の医院で働いていたころ、時間に追われるあまり妥協せざるを得ないことがあって。その苦い経験から開業後は保険診療にも時間をかけていましたが、保険内でも極力妥協したくないという気持ちを優先する、結局経営が苦しくなってくるんですよね。経営する立場になってはじめて、そこをすみ分けて考えなければと思うようになりました。

保険でできることは限られます。もちろん、最善は尽くしますよ。でもそのシステムの中にいる限り、決して〝最高〞には持っていけません。だからこそ、僕のすべてを出し切れる自由診療で100%の治療を提供したいんです。

そして、それを実現するために欠かせないのがサージテルです。僕は今、8倍のルーペとライトを使用しています。基本的に根管治療や歯周治療ではマイクロスコープを使いますが、形成するときなんかは機動力のあるサージテルが必須。普段の診療使いとしての利便性がすごく高いので、自由診療はもちろん保険診療でも重宝していますね。見えることで判断や決断が速くなり、時間が短縮されて気持ちがせかせかしない。集中力を切らすことなく自分の力をコントロールできるようになりました。

拡大して診ることは、自分への戒めになる

金子先生

開業に向けた拡大鏡選びでは、最初から〝サージテル一択〞です。以前勤めていた医院で、僕は他社の低倍率の拡大鏡を、他のドクターはみんなサージテルを使っていて。なんとなく「今のクオリティじゃダメだ」と感じていたので、ある先生にお借りして8倍のサージテルを試させてもらったんです。あのときの驚きは忘れませんよ。高倍率なのに重さを感じない、ノンストレス! これしかないと思いましたね。

LEDライトで照らしたときの見え方も衝撃でした。視野が明瞭に広がるんです。低倍率を使っているときも自分としては〝できている〞つもりでしたが、「もしかしたら見えた気になっていただけかも」と。今までむし歯の取り残しがあったんじゃないかとか、歯周治療での切開のラインをもう少し小さくできたんじゃないかとか……。大丈夫だと思っていたものが大丈夫じゃなかったと実感することがいっぱいあり、自分への戒めになりました。

実際に高倍率を使い始め、「見える=治療の質」だと感じています。むし歯や歯石の取り残しもそうですが、健康な歯を余計に削らないというのも大事なポイントです。僕たちの治療の質が上がれば患者さんの満足度も上がるし、それが安心して通い続けてもらえるきっかけになる。今はサージテルをつけている世界観が当たり前で、もう二度と裸眼や低倍率には戻れないですね。

僕たちの役目は予防の「道標」を示すこと

新たな取り組みとして、治療後のメインテナンスの自費化を進めています。患者さんの10年後、20年後を見据えたとき、必ず必要になってくるのが予防メインテナンス。〝噛める環境〞を整えていくためには、それこそ患者さんとしっかり対話して、ご自身で歯を守っていく意欲を持っていただくことが最も重要だからです。

予防って、極端にいってしまえば歯科医療者はお手伝いのポジションですよね。歯ブラシやフロスを使って毎日汚れを落とすのは、患者さん自身。それを踏まえたうえで磨き方のアドバイスをしたり、うまく磨けない部位のプラーク除去を補助したり、セルフケアへのやる気がなくなっていれば気持ちのスイッチを入れたり。患者さんがセルフケアをいかにがんばれるか、その「道標」を示すことが僕らの役目なんです。そういう大事なことをきちんと伝えるためにも、やっぱり時間が必要。だから、メインテナンスも自費が理想ですね。

そこでもう一つ不可欠だと感じているのが、メインテナンスを主として担う歯科衛生士にも拡大鏡を導入すること。拡大視野で行なえば歯ぐきを傷つけずに歯石が取れるし、患者さんの痛みも軽減します。むし歯や歯周病の予兆、マイクロクラックの早期発見、さらには患者さんのセルフケアの状態までをも確認できるんです。

それに、サージテルとライトを使うことで姿勢が良くなるのもぜひ使ってもらいたい理由。顔を口腔内に近づける必要がないので、腰への負担が軽くなるでしょ。歯科衛生士という尊い職を生涯続けられる、という意味でも期待しています。

スタッフ全員で高みを目指し、一生頼られる歯科医院に

金子先生

治療を終えて自費のメインテナンスに移行している患者さんは、まだそれほど多くはありません。僕が研修医時代から長くお付き合いいただいている方が中心で、「他の先生に診てもらうのは不安」と言ってくださる方もいます。それだけ、患者さんもこちらとの信頼関係を求めているということですよね。

そういう言葉を聞くたびに、歯科医院との関係が〝一期一会〞になってしまうのは決して患者さんのせいではなく、こちらの向き合い方次第なのだと実感します。美容院に似た感覚かもしれませんが、歯科医院も「一生お任せしたい」と感じてもらえることが大事なんです。

「メインテナンスを目的に通う人が増えたら、治療が減ってしまうのでは?」と聞かれることがあります。でもそれは、むしろよいことだと思うんです。痛かったところが治って、その状態をキープして、ずっと変わらずに健康で過ごせているという証拠ですから。

治療だけでない関係を築ければ、僕は僕で患者さんとより時間をかけて向き合えるし、歯科医師と歯科衛生士がお互いやるべきことに集中できるようになります。スタッフ全員が高みを目指して、治療においても予防においても責任を果たしていく。その先に、患者さんに〝長く頼られる〞という結果がついてくるのだと思います。そこに向かって極めていきたいですね。