INTERVIEW
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唐金 美沙 さん

見えるか見えないかで、
歯科衛生士のレベルが
変わります。

唐金 美沙 さん

みなみ歯科・矯正歯科(東京都)

EVK450(6倍) / Micro Odyssey

  • 裸眼から拡大視野へ
  • 伝える情報量の変化
  • プロフェッショナルとしての自信

ベテラン歯科衛生士やドクターが活用しているイメージの強い拡大鏡サージテル。ところが最近は、臨床に出てすぐに使い始める人も増えています。唐金美沙さんもその一人。少ない経験の中でも、拡大視野の重要性を確実に感じています。

拡大鏡は、なきゃ意味がない!

サージテルのこと、実は臨床に出るまで存在も知りませんでした(笑)。学校でも習ったことなかったです。使い始めてちょうど1年くらい経ちますけど、今はもう〝なきゃ意味がない〟って感じですね。裸眼じゃ歯石のある場所も見えないし、取れないし。歯科衛生士として患者さんに提供するレベルが、あるとないとでは全然変わってくると思います。

見る大切さを一番実感したのは、8倍をかけている先輩にスケーリングをチェックしてもらったときです。自分ではしっかりやったつもりだったんですが、「まだ残ってるよ」と言われた箇所がいくつかあって……。結局やり直していただくことになってしまい、これはつけるしかないなと。それからは、私も6倍を使っています。

最近は、患者さんにもいろいろと伝えられるようになりましたね。拡大しなければ見えてこない口腔内の変化が伝えられたりすると、プロとしてやっているんだという自信にもなる気がします。

〝ちゃんと診ている〟が安心につながります

サージテルがあって良かったと思うのは、やっぱり患者さんに安心してもらえたときです。この間もかなり磨き残しのある5歳の男の子が来院されたのですが、歯磨きが嫌でなかなか仕上げをさせてくれないとお母さんも困っていて。むし歯にさせたくない想いが大きい分、どうしたらいいのか悩んでいました。

それで改めて拡大してみると、舌側や上の前歯の表面のプラークが特にネバネバしていました。全部の歯を完璧に磨こうとしなくても、その2ヶ所を徹底するだけでもむし歯のなりやすさは違いますよね。磨くべき場所と、そこのプラークの落とし方と。ポイント的にお伝えしたら、「しっかり診てくれたんですね」と喜んでくださいました。お役に立てた感じがして、私もすごくうれしかった!

歯科衛生士は、将来結婚しても子どもができても続けられる仕事だと思っています。これまで学んだ知識はもちろん、こういう小さなやりがいも経験もムダにしたくない。だから、続けたいです。