INTERVIEW06
清水 恵美子 先生

確信を持って治療できるのがなによりうれしいです。

清水 恵美子 先生

さくら歯科医院(東京都目黒区)

EVK800(10倍)  Micro Odyssey

  • 倍率アップの成果
  • 医療チームのレベルアップ
  • ペリオ治療とサージテル

「常に、今自分ができる100%を行ないたい」と言う清水恵美子先生。かつて抱えていた問題は、ペリオで〝なんとなくの治療〟しかできなかったこと。この問題を打開するきっかけとなったのが、JIADSへの参加とサージテルです。最初の6倍と現在使っている10倍の使用感と合わせて、お話を聞きました。

初めに、清水先生が拡大鏡を使うようになったきっかけを教えてください。

5年ほど前、デンタルショーで拡大鏡をつけて模型を見てみたのがきっかけです。購入したのはサージテルではなく廉価なものでしたが、作業距離も合わないし、なんか疲れるんですよね。〝拡大鏡ってこんなものなのかな……〟と思い、使わなくなってしまいました。

その一方で、私はすごくペリオが勉強したかったんです。勧められてJIADSのペリオコースに通うことにしたのですが、教わる内容は拡大鏡で見ることが前提になっていました。学んだことを医院に持ち帰って試そうとしても、拡大鏡なしではできません。そこで、サージテルとライトを借りて使ってみました。そうしたら 〝こんなに見えるんだ!〟って。講師の先生が「拡大鏡は良いものを使ったほうがいい」「必ずライトも使う。低倍率のライト付きと高倍率のライトなしだったら、ライト付きのほうがいい」と言っていた意味がわかりました。

6倍のサージテルとライトのセットを使うようになって思ったのは、「裸眼とは別世界だ」ということです。もともと見えていたものがよく見えるのではなく、見えなかったものが見えるようになりますから。最初に買った廉価なものは使わないままほこりをかぶっているので、道具も出合いが大切だなと思いますね。

なぜペリオを勉強したかったのですか?また、ペリオの治療にサージテルはどのように役立っているのでしょうか?

12年前に開業して以来、ペリオができないとどうにもならないなと、ずっと感じていました。毎回、改善も完治もしない状態で来る患者さん。悪くしないというだけのメインテナンス。歯科衛生士もこれは治らないんだって思っているし、私も治し方がわからない。そんな状態で半年に一度来てもらい、ポケットを測る。そのたびに憂鬱になりました。「様子見ましょうね」と言ってごまかしながらペリオに向き合っているのがすごく嫌で、JIADSに行ったんです。

ペリオコースで学ぶことで、きちんとした診断や治療計画から始まり、歯周外科処置まで踏み込めるようになりました。サージテルを使うと骨の隆起までしっかり見えるので、自信を持って歯周外科ができます。

また、ペリオの治療には歯科衛生士の力が必要です。私が10倍に倍率を上げたタイミングで、勤務している2人の歯科衛生士にも6倍のサージテルを使ってもらうようにしました。

それまでは彼女たちも、なんとなくスケーリングして、なんとなくTBIをして、のような状態でした。「患者さんが次に来たときにポケットを測る楽しみ」を感じられていなかったんです。でもサージテルを使うようになって、確実に歯石を取れていることを実感しているのがわかりました。TBIも具体的になりましたね。どの患者さんにも「歯ブラシをしっかり当ててください」のような一辺倒な指示をしていたのが、プラークの付着状態を見て、特定の部位へのケアの提案もするようになりました。私と同じように、「見えるとこんなに違うんだ」と実感して、なんとなくではなく確信を持ってできるようになったんだと思います。

そのうちに、患者さんが歯科衛生士に対して身を乗り出して話を聞いてくれるようになったり、感謝の言葉を言ってくださるようになったり。この変化は本当にうれしかったですね。

先ほどお話に出ましたが、先生は6倍を使って2年で10倍へ倍率アップしています。その理由と10倍の使用感を教えてください。

自分の使っていた6倍を歯科衛生士に譲り、新しい自分用は、倍率を上げればもっと見えるだろうから10倍にしようと。JIADSでペリオコースを終えてエンドコースを受けるようになったのも理由の一つです。講師の先生が10倍のサージテルを使っていて、形だけでも真似したいと思いましたし、自分の10倍を持ってきて受講する人も多かったんです。

10倍はマージンや細かい所がより見えますし、形成面がどれくらいツルツルになっているかなどもハッキリわかりますね。あとはやっぱり、エンドで力を発揮します。たとえば、根管が若干曲がっていても、10倍とライトがあれば根尖まで見えます。根尖にガッタパーチャが残っていても取り除けるんですよ。以前は感染根管の患者さんが腫れや痛みが引かなくて来院すると、原因がわからないまま掃除するくらいしかできませんでした。見えていないし、ガッタパーチャが残っていることが原因だなんてわかりませんから。

10倍とライトの導入後、年数は経っていませんが、まだ感染根管で来院して腫れや痛みが引かなかった患者さんはいないんです。これは倍率アップの成果だと思います。

最後に、清水先生の今後の目標をお聞かせください。

サージテルという武器を持ちましたし、セミナーに通って知識も吸収しました。でも十分に結果を出しているかと言えば、まだまだだと思います。JIADSの先生方を見ていると、自分が本当に下の下にいることがわかります。技術を磨いて少しでも患者さんに還元できるようになりたいですね。

JIADSのコンセプトは、患者さんの口腔内を長期にわたって良い状態で保っていくこと。それを実現するためには、私だけでなく歯科衛生士の力が必要です。歯科医師と歯科衛生士全員がサージテルを使うという環境は整ったので、一つの医療チームとしてすべての治療でレベルアップしていきたいと考えています。