安谷屋 信哉 先生

常に伸びしろを感じられる!

安谷屋 信哉 先生

医療法人社団 夢仁会 中村歯科医院(千葉県)

EVK800(10倍)  High Intensity

開業41年、54名のスタッフが在籍する中村歯科医院。
「部分的にただ痛いところを治すのではなく、口全体を見て未来を見据えた治療を行なう」
この患者さんとの約束を果たすため、ドクター10名と歯科衛生士11名は全員、
『高倍率のサージテル+ライト』で診療に当たっています。発展を続ける背景にサージテルがどう関わっているのか。現場のスタッフたちはそれをどう受け止めているのか。日々成長を実感しているという、入職5年目の安谷屋 信哉先生にお話を聞きました。

安谷屋先生の歯科医師人生は、サージテルと共に始まったそうですね。

はい。大学の研修先として中村歯科医院へ見学に来たとき、ドクター全員が『サージテル』をつけていたんです。プロフェッショナルな集団って雰囲気が伝わってきて、単純に「カッコいいな」「つけてみたいな」と思いました。そうしたら研修初日、「これ使っていいよ」と医院に準備してあったライト付きの6倍を貸してくれて。そりゃあ、うれしかったですよ。

上の先生がみんな使う中で、研修のときから当たり前に使わせてもらえたのは本当にありがたいことだと思っています。何の疑問もなく「歯科医師とはそういうものなんだ」と入り込めましたから。だから逆に、サージテルを使わないパターンというのがわかりません。

はっきりいって、サージテルがなかったら形成へのこだわりとかもあまりなかったと思います。姿勢もずっとかがんだりってなりますよね。長い歯科医師人生を考えたら体のためにも絶対にあったほうがいいし、口をのぞきこむように見ていれば見た目にもカッコ悪い。何より、拡大することで治療のクオリティが上がるわけです。使わない理由は見当たりませんよね。
「この恵まれた環境の中で、インプラントも含めて全顎的な治療を学びたい」

心が動いて、というか心をつかまれて、研修終了後にそのまま就職しました。中村歯科医院と出会わなければ、きっと今の自分はないと思います。人生が変わるって、こういうことなのでしょうね。

入職と同時に「最高倍率のサージテル」と
「高光量のライト」を購入されました。
なぜ、その選択だったのでしょうか?

当院では研修医が来るのが8月以降で、だいたい翌年の5月か6月にみんな自分のサージテルを買い始めます。僕もそうでした。ここでもやっぱり空気感があって、ほとんどの先輩が10倍を使っているんですね。それまでが6倍だったから8倍でもいいかなと思ったりもしたのですが、誰に聞いても「もっと見えるのがあるのに何でそっちを選ぶの?」「さらに上の世界があるって思いながら8倍を使うのってイヤじゃない?」って。そうやって、自然と最高倍率の方向に導いていってもらえるんです。

サージテルの方とお話したときにはもう、「一番見えるものを」という気持ちにすっかり変わっていました。思わず、「僕は12倍をください!」「あっ、ないんですね。じゃあ10倍にします」と言ってしまったくらいですから(笑)。

あと、僕の中ではライトもルーペと同じくらい絶対的なもの。いくらサージテルが見えるといっても、暗かったら意味がないですよね。特に『ハイ・インテンシティ』は、ほかのライトはもういらないというくらい見え方が変わります。アシスタントに「ライトをお願いします」と頼むのは、バッテリーが切れて交換するときぐらいですね。

ここでは、歯科衛生士もみんな6倍以上をライト付きで使っています。こうした歯科医師と歯科衛生士の連携も、患者さんにとって大きな安心につながるのではないでしょうか。

裸眼で治療したことがない安谷屋先生に、あえてお聞きします。
サージテルを使わないと見えない世界とは何ですか?

以前、他社の拡大鏡はどんなもんだろうと思ってデンタルショーで試してみたことがあるんです。でも、めちゃくちゃ重たかったり、デザインがダサかったり、拡大されているのにボヤッとしていたり……。「やっぱりサージテルはレベルが違う」ということを、まざまざと感じました。

サージテルはとにかくよく見えます。そのうえ軽いし、見た目もスタイリッシュでカッコいい。しかも、ライトが抜群に明るい! ただ明るいだけじゃありませんよ。自然な色なので、見たいところを立体的に捉えることができるんです。それこそ埋伏歯の抜歯は、無影灯だとまず届きません。10倍とハイ・インテンシティがあるから、患者さんに負担をかけることなく短時間で抜歯ができる。この2つがなかったら、もう抜ける気がしませんよ(笑)。

サージテルなしの世界を知らないのでわかりませんが、CTで見えていても実際に口腔内では出血があったり暗かったりして確認しづらいはずです。そうなれば当然、取り残しにつながりますよね。僕の場合は、歯科医師としてのスタートからサージテルありき。取り残したまま終わらせてしまった、という経験はないです。

ほかに臼歯部の形成なども、ライトがないと怖くてやりたくありません。エンドをやっている中で、あまりにも根管内がくっきり見えて"マイクロを使うまでではないかな"と思ったりもしますね。

僕にとってはあって当たり前のもので、身体の一部。それほどに価値あるものなので、大学の同級生に会ったときは必ずサージテルを勧めます。なかには「そういうのは普通にできてから使うものでしょ」と言う人もいますが、むしろ経験の浅いドクターのほうが使ったほうがいい、使わなければいけない。僕はそう思います。

「常に伸びしろを感じられる環境にいる」とのことですが、
具体的にどういうことでしょうか?

たとえば咬合の勉強について、理事長からこう言われるんです。
「時間をかけていい、保険でもいい。とにかくしっかり治すように」

当院は、保険・自費に関わらず全症例で診査・診断を行ない、TEKを作ります。自費かどうかは材料が違うだけでやることは一緒、というスタイルなんです。すべてが全顎的な治療をしている感じで、時間に追われることもなければノルマもない。1年目から担当として自分の取りたい時間を取りたいだけ取り、患者さん一人ひとりを責任持ってトータルで診ることができるんです。オペも理事長や先輩に任せるのではなく、自分の患者さんは自分が入り、教えてもらいながら一緒にやらせてもらえます。それってすごい経験ですよね。

しかも最近、理事長が海外研修へ積極的に参加して、そこで得てきたことを教えてくれます。同じようにスタッフ総勢54名が積み重ねた知識や経験を共有することで、自分ひとりでは絶対に得られない多くのインプットができるわけです。

仮に4、5年で分院長として任されたり自分の医院を開業するとなると、それまでのわずかな自分の知識だけで切り盛りしなければなりません。とはいえ、ひとりでは新しいことを知る機会にも限界がありますよね。それだと伸びしろがないと思うんです。

その点、当院は「分院はつくらず本院を大きく」という考えなので、いつでも聞けるし、教えてもらえるし、やらせてもらえる。「終わりはないな」と思いながら、日々成長することの喜びを感じています。

「いつか地元の沖縄で中村歯科医院と同じような医院をつくりたい」という目標はありますが、開業しようとも思わないくらい恵まれているなって感じ。そのときまで、ずっとここにいるような気がします(笑)。