松倉 将人先生

見えていない治療は、
治療とはいえない!

松倉 将人先生

医療法人社団 千歯会
片貝デンタルクリニック(千葉県)

EVK800(10倍) High Intensity

「歯科医師にとって、サージテルは“目”です。これがないと話になりませんね!」
そう熱く語るのは、片貝デンタルクリニックの松倉将人先生。
高倍率の視野を得てからのご自身の成長は著しく、その経験から“拡大チーム診療”に踏み出しました。
同じ目を持つ者同士が化学反応を起こしたとき、医院全体のレベルは一気に跳ね上がるといいます。

“最大限の見える”を選び、最短距離で駆け上がりたい

松倉先生

サージテルとの出合いは5年ほど前です。当時の僕は譲り受けた他社の2.5倍を使っていたのですが、先輩ドクターがサージテルの8倍を使っていて。その先生と自分とでは、根管治療や形成のキレイさがぜんぜん違ったんですよね。

8倍をつけさせてもらって思ったのは、「自分は見えた気になっていただけ」「見えていない治療は治療とはいえない」ということ。成長するには見えていることが一番早い。そう気づき、その日のうちに電話して10倍を購入しました。8倍という選択肢もありましたが、どうせ10倍が欲しくなるはず。性格的に絶対そうなると思ったので(笑)。

自分でいうのも何ですが、まぁ負けず嫌いですね。誰よりもうまくなりたい。いい治療を提供したい。今思えば、悔しかったのかもしれません。先輩が、僕の知らない世界を知っていることが!
歯科医師になって初めての自己投資でしたが、この道で食っていくと決めた以上、自分にお金をかけるのは当然です。安物を買うという選択肢はない。大枚をはたいても“最大限の見える”を選び、最短距離でステージを駆け上がりたい。それだけでした。

“根拠のない自信”から、“根拠のある自信”へ!

一番の変化は“自分への自信”ですかね。裸眼でやってきた先生と、日々サージテルを使ってきた自分。その成長スピードの違いを感じています。「見えない人とは違うぞ」「見えるから早くうまくなれるぞ」って。

裸眼や2.5倍の拡大鏡を使っていた時期は、葛藤の連続でした。たとえば歯内療法で感染している組織が取り切れているかどうかわからなかったり、支台歯形成にしても見えていないがゆえに出血させてしまったり……。結局、適合の悪い補綴物が出来上がる可能性が高くなってしまう。自分がやっているのは治療なのか、それとも壊しているだけなのか。そう考えたときに、自分だったら見えている人に任せたいと思ったんです。

もちろん、2.5倍のときも自信がなかったわけではありません。でも、それって根拠のない自信だったんですよね。サージテルにしたことで、しかも10倍になったことで、“根拠のある自信”に変わりました。根尖透過像がレントゲン的に消えてくる、縁下3~4ミリの歯石を見て取れる、マージンの適合がいい補綴が作れる。とにかく、治るのを実感できるようになりました。

サージテルは機能的にも優れていますが、デザインもカッコいい! その感覚ってすごく大事だと思うんです。後輩のドクターに対してもそうだし、自分の子どもに対しても“カッコいい歯医者の父ちゃん”でありたいなって(笑)。サージテルを使うと姿勢もよくなるので、それもまた凛とした姿につながりますしね。

ルーペとライト、2つそろってサージテル

あと、絶対にオススメなのがライト。ありきたりかもしれませんが、根管内が本当によく見えるんです。真っすぐな根であれば、根尖まで見えます。外科処置をする際も、ただ拡大しているだけだとメス刃の先まではよく見えませんが、そこの視界がさらに鮮明になるんです。

拡大とライト、この2つがそろってサージテル。ワンセットの状態がスタートラインだと捉えています。もはや身体の一部。すべての症例で使いますよ。そのくらい信頼しているんです。

僕が考えるいい治療というのは、将来的に予知性のある治療。永続性といってもいいかな。もちろん治療には絶対はありませんが、可能な限り長く持たせて1人ひとりの健康な日々に貢献する。それが使命ですからね。

だからこそドクターには全員、10倍を導入してもらいました。とにかく大切なのは、同じ目を持つこと。そして、同じ世界を見ることです。そこを共有できていれば、どの患者さんを診ても一緒の目で対応できます。それって患者さんに対する最低限の約束ですよね。

もちろん歯科衛生士も、SRPなどをやるときには拡大しています。見えない人と見えている人の処置は、まったく別モノ。今はまだ歯科医師の治療が主体ですが、歯科衛生士がサージテルを使ってメインテナンスしていることの重要性や有用性を打ち出して、さらなるステップアップにつなげたいですね。

患者さんはもちろん、スタッフも“家族”と思う

松倉先生

研修医のとき、理事長からまず教えられたのが「患者さんを家族だと思え。家族にできない治療は患者さんにするな」ということでした。ただ、ここでも僕の負けず嫌いが顔を出したんですよね。理事長がそう言うなら、僕はさらに上をいって「スタッフも家族と思って接しよう」と(笑)。18歳で入局した子もいれば、60代の先輩もいます。僕はみんなのお父さんであり、お兄ちゃんであり、息子。そんなポジションの院長でありたいなと思っています。

家族にできる治療しかしない。そして、メインテナンスを通じて寄り添っていく。赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまで、人生を通じて付き合っていける関係になれたら一番いいのかなって。

その目標を達成するためにも、サージテルは必要不可欠です。患者さんはマージンが合っているか合っていないかなんてわかりません。だから歯科医師は適当にもできてしまう。でも、思うんです。患者さんがわからないからこそ、すべての力を出し尽くして最善の治療をしなければいけないと。きちんとやらずに再治療になったら僕らの責任です。それをなくしていくことで将来的に患者さんから信頼され、「あそこはいいよ」と評判が生まれ、みんなが集まってくる歯科医院になれるのではないでしょうか。

患者さんの層ではなく、患者さんの質を上げていく

松倉先生

現在来院されている患者さんは、高齢者が5割、働いている世代が3割、子どもが2割といった感じでしょうか。過疎化が進んで子どもが少なくなっているので、このままいったらやがて限界はきます。だからこそ今一番に変えなければいけないのは、デンタルIQの高い人を育てて“患者さんの質”を上げていくこと。それを実現するために自分に何ができるか、何をしなければいけないか。そこを考えていきたいですね。

同時に、“後輩に尊敬される歯科医師にならなければ”という思いも強いです。そうすれば、その後輩はきっと僕をモデリングしてくれるはずです。同じ思想を持つ後輩が育てば、さらにその下の世代にも受け継がれていきます。結果的に未来の患者さんの幸せにつながっていくと思うんです。

小田先生

小田泰河たいが 先生

「あっ! ずっとこの世界の話をしていたんだな」

10倍をかけて初めて形成を教えてもらったとき、松倉先生の手元に“違う景色”が見えたんです。今までわからなかったことがパッと開けて感動しました。「やっと目が一緒になったな。あとは手を動かすだけだぞ」と言ってもらえて、すごくうれしかったですね。

裸眼の先生同士でしている治療の話と、サージテルを使っている先生たちがしている話だと深さが違います。スペシャリストの次元というか。その世界に早い段階で足を踏み入れることができて、本当によかったです。

米山先生

米山瞬輔しゅんすけ 先生

以前は裸眼でした。それでも治療はできるし、大きなトラブルもなかったし……。そう思っていたのですが、ふと気になって松倉先生の10倍のサージテルをつけさせてもらったんです。

近くにあったペットボトルのパッケージを見て衝撃を受けました。インクの点がはっきりと見え、ドットの集合で文字ができているのがわかるんです! その瞬間に思いました。見えていたのは幻想で、本当は見えていなかったんだなって。

とにかく、裸眼との差がすごすぎます。自分の目には限界がある。道具でそのスペックを上げられるんだったら、使わない理由はどこにもありませんよね。

  • 【ユーザーインタビュー】 片貝デンタルクリニック 松倉将人先生