髙屋 翔先生

倍速以上のスピードで、
経験値を積んでいける!

髙屋 翔先生

髙屋歯科医院(京都府)

EVK650(8倍) High Intensity

「一番若いのは今日。今やらなければ、
明日にはそのチャンスがなくなっているかもしれない」
これをモットーとし、〝挑戦の歩〞を止めない髙屋 翔先生。
100年超の歴史を持つ髙屋歯科医院で副院長を務めます。
そんな髙屋先生が、一流のプロフェッショナリズムを追究するうえで欠かせないと断言する〝第二の目〞。
それが『サージテルの高倍率ルーペ×純正ライト』です。

患者さんが求めるそこを、スパーンと解決!

髙屋先生

「前の先生はぜんぜん見つけてくれへんかった。かゆいところに手が届いた感じがする」

患者さんが求めるそこをスパーンと解決してあげられたら、「どや、せやろ!」って思いますよ。診療中って「あれかもしれない、これかもしれない」と迷ったり、「この可能性もある、あの可能性もある」と模索したり、いろいろ考えながらやるものじゃないですか。そのときに『サージテル』があると、選択肢を一気に消せる。手段を絞り込んだうえで患者さんに提示できるんです。

僕とサージテルとの始まりは、歯科医師になって3年目。所属していたスタディグループで8倍のデモ機を使ったことからです。最初の印象は「でかいな」。当時は他社の3倍を使っていたので、それと比べると鏡筒がだいぶ長いでしょ。だから、「なんじゃこれ」って。ただ、実際にのぞいたときにビックリ! はっきり見えて、知らなかった世界が広がって、〝もっと見たい〞という欲求が止まらなくなってしまいました。「サージテルなら、もっといい治療ができる。よりレベルの高いことをやりたい。よし買おう!」

前の拡大鏡を使い続けようとは、みじんも思わなかったです。3倍では見えないものがある。それをストレスに感じ、上を目指すことに一直線でした。ようは視座が上がったんですよね。

小さな成功体験が高速で回るようなイメージ

ライトも重要です。僕は『ハイインテンシティ』を愛用していますが、色調がオレンジだから目への負担が少なくてすみます。白いとチカチカしてすごく疲れるんですよね。単に明るいだけでは歯に反射して飛んでしまい、ちゃんとした色が把握できません。立体感をつかめることが大事なんです。今となってはもう、サージテルは〝第二の目〞! 愛着の塊です。ずっと一緒に仕事をしているので(笑)。

クラウンにしても、iphoneの箱みたいにシューって隙間なく入っていく感じに仕上げられます。その精度が、倍率が高ければ高いほど気持ちよくいくんです。あの感覚は最高ですよ!

見えるというのは、医療の質に直結します。できなかったこと、悩んでいたことがクリアになるのは日常茶飯事。〝こういう状況にはどうしたらいい〞という明確なストーリーができるんです。結果、余計なことをしなくてすみ、成功率が上がってくる。小さな成功体験が高速で回るようなイメージで、経験値を倍速以上のスピードで積んでいけます。

精密な治療をしても、その後の管理ができていなければ……

髙屋先生

治療を丁寧にするというのは、あくまでも過程に過ぎません。患者さんにとっては長い人生の中の、ごく一部なんです。つまり、治療だけに目を向けていてはダメということ。僕らが行なったことの結果は、経過を見ないとわかりません。ロングスパンで管理し、変化を見逃さないようにする。そうしてその人の人生に貢献していく。そこまでが僕たちの仕事だと思っています。

熊谷崇先生や築山鉄平先生、宮本貴成先生に世界基準の医療の重要性と予防の大切さを教えていただき、だ液検査を導入して〝一人ひとりにカスタマイズした予防〞に取り組んだのもそのため。精密な治療をしていくら天然歯に近い精巧なコピーに仕上げても、先々の管理ができていなかったら無意味だからです。

人間は生物である以上、老化は避けられません。ただ、その変化にどう対応していくかですよね。抗うべき変化をできる限り遅く、できる限り少なくしていく。そのための情報をお渡しし、安心して過ごせる環境をつくっていく。それを実現するうえでなくてはならないのが、サージテルなんです!

初めて担当した患者さんが残してくれた手紙

髙屋先生

僕にとっての転機。それは大学病院での口腔外科時代にあります。初めて担当したのが終末期医療の末期がん患者さんだったのですが、途中で僕がアキレス腱を切ってしまって……。医者から「切れ方が悪いのでもう走れないよ」と言われるような状態でした。脚の力が入らなくてタービンを踏めない。アシスタントや事務仕事しかできない。人生の転落を味わいましたね。あまりのショックとつらさからうつ状態になってしまい、そのせいで担当からも外れることになりました。

なんとか歩けるようになり、ギプスのまま真っ先に病室へ向かったときのことは忘れません。ご自身が一番つらいのに、僕の心配をしてくれて。それから1ヶ月ほどして亡くなられましたが、きちんと責任を果たせなかったことを悔んでいた僕にわざわざお手紙を残してくれていたんです。そこには、こう書かれていました。

「最期に本心を語れる先生が来てよかった。たくさん勉強して、いいお医者さんになってください」

涙が止まりませんでした。その手紙はもちろん、今も大切に持っています。物理的に体を治すことはあくまでも補助でしかなくて、人生に寄り添うために背景を知ることが基本。「医療ってこういうことなんや」というのを教えてくれました。この経験がなかったら、そこそこで満足する中途半端な歯医者になっていたんじゃないかな。変わるきっかけを与えてくれて、本当に感謝しています。

医療人として一番大事なのは、妥協しないこと!

髙屋先生

絶対に手は抜くな。もし手を抜いたら自分に返ってくる。手紙を読んだあの日から、毎日そういう思いで患者さんと向き合っています。よく聞く「保険だから仕方ない」ってワードが僕は大嫌い! そりゃあ、いろいろ制約はありますよ。でも、選択肢を示したうえで患者さんが納得して選んだのであれば、その中で最大限の成果を目指して最善を尽くすのが医療人としての本分ですよね。

今は治療の7割ほどが自由診療ですが、保険診療だろうが一歳児だろうがサージテルをつけて診ます。人によって拡大鏡をつけたりつけなかったりというのは、おかしな話。本当に患者さんのことを考えるのであれば、どんな状況だろうとすべてつけて当然です。それをしないとしたら手を抜いているってことじゃないですか。

一番大事なのは、妥協しないこと。一流を目指して追い求めるのも、予防をきちんとやりたいというのも、たぶんそこからきているのだと思います。

「人生をかけてやり遂げた!」そう言える自分でありたい

僕はもともと自由診療の割合が高いクリニックに勤めていたんですね。そこに来られる方って、とてもオーラルハイジーンがよくて。子どもたちもほぼ、カリエスがないんです。やるとしたら矯正とか、ようはニーズではなくウォンツの世界。とにかく自分の健康に投資する人が集まってきていました。

それが普通だと思っていたのですが、いざ地元でスタートすると3歳で残根だらけの子がいたり、16歳で臼歯部が全部ない子がいたり。目の当たりにした状況がカルチャーショックすぎて……。

「高貴たる者は高貴なことをするのではなく、民のことを考えて動け」

これは、〝ノブレス・オブリージュ〞という西洋貴族の考え方の一つです。歯科医師も歯科衛生士も口腔のプロ。その専門的な知識をどのようにして何も知らない人たちに優しく、なおかつ公正に伝えることができるか。まさに僕らの務めですよね。

ただし、知識だけ増やして頭でっかちになってもいけません。行動が伴わなければ! 自分はまだまだだなぁと思うところはあります。そんなときは「本当にやりたいことを見つけたんだったら、一直線に進まないと!」って心の中でつぶやきますね。一回きりの人生、楽しまないと損ですから(笑)。

口腔を通してこの南丹エリアの人々の健康を守り、豊かな人生を支えていく。それが僕のやりたいこと。いずれ人生を振り返ったときに、「やり遂げた」と言える自分でありたいですね。

  • 【ユーザーインタビュー】髙屋歯科医院 髙屋 翔先生