神谷 龍一先生

1秒でも早く、1秒でも長く、
経験したほうがいい!

神谷 龍一先生

神谷デンタルクリニック(愛知県)

EV450(6倍) Wireless Air

「このインタビューのお話をいただいてビックリしました。
ちょうど倍率を上げようと思っていたところだったので。次は最高倍率の10倍を考えています!」

そう語るのは、神谷デンタルクリニック院長の神谷龍一先生。
6倍に慣れて何の問題も感じていなかったそうですが、
使えば使うほど「もっと見えたらもっと楽しいんだろうな」という気持ちが膨らんできたといいます。
研修医時代にいち早く〝拡大精密診療〞に取り組んだ理由とは?
〝見ること〞にこだわってきたからこその成長の軌跡とは?
神谷先生のこれまでとこれからをお聞きしました。

確実な処置は、〝見えている実感〞から始まる

神谷先生

「1秒でも早くサージテルを使い始めたほうがいい」
「1秒でも長くサージテルの世界を経験したほうがいい」

若いドクターにはそう伝えたいですね。「まだ研修医だから」「先輩が使っていないのに自分が使うのは」といった考え方は違うと思う。確実な処置は、〝見えている実感〞から始まるんです。

スタートするのに遅いってことはないのかもしれないけど、上を目指そうと思ったら早いにこしたことはありません。単純に使う時間が長くなるし、それだけ経験値が増えるということですから。

少なくとも僕は、サージテルを使うようになって「今までの時間がもったいなかった」と後悔しました。仕事の質が目に見えて上がり、自信もつく。毎日が本当に楽しくなるんです。

とにかく一回、レンタルサービスを活用して〝見たことのない世界〞を体験してほしいですね。その世界を知ってもらえれば、それ以上の説明はいらないんじゃないかな。まず間違いなく、惚れますよ(笑)。

出合いは学生時代、本気で使い始めたのは研修医後半

神谷先生

そもそも僕が拡大鏡を知ったのは、愛知学院大学の3年時。保存修復実習の中で、拡大鏡を使用する必須カリキュラムがあったんです。

とはいえ当時は、「ふーん、こんなのがあるのか」と思う程度。拡大することの意味や価値をきちんと理解しないまま単純に見た目重視でサージテルの2倍を購入したので、実習が終わった後は眠らせたままになってしまいました……。

本気で使い始めたのは、研修医の後半。臨床に慣れてきたころ、拡大鏡を使っている先輩と話す中で思い出したんです。「そういえばオレ、持ってるじゃん」って。学生時代にサージテルでのぞいた風景っていうんですか。それが脳裏に焼きついていたのでしょうね。イメージがブワーッと広がるのを感じました。

たとえば、僕ってすごい猫背なんですね。姿勢が悪いのは見えていないからなんじゃないか。大きく見たくてつい、背中を丸めてのぞき込んでしまうんじゃないかって。実際に拡大したら、近づかなくても見える、見える!歯石や歯肉の質感がぜんぜん違いました。

そこからですね、常に使うようになったのは。今でもちょっと気を抜くと猫背気味になりますが、姿勢をよくしないと見えづらいので必然的に背筋がピンと伸びます。

発見は 〝おもしろさ〞の基
毎日が楽しくて仕方ない!

これは6倍ライトセットにしてからの変化ですが、たとえばCRひとつとっても今はモノ自体がよくなって色がキレイじゃないですか。他の医院の先生がやったCRを見たときに、裸眼だとどこまでが歯でどこからがCRなのかがわかりづらいときがあるんです。でもライト付きの6倍なら、その境目が一発でわかります。なんていうんだろう、〝自分を超えていく〞感覚があってワクワクしますよ!

ちょっと自己満足みたいになってしまいますが、削って型を取って石膏模型が出来上がるでしょ。それをパッと見たときに「おっ、キレイに削れてるじゃん」って。断面がガタガタしているのか、スパンとシャープなのかが明確にわかるんです。

そこって患者さんに伝わる部分ではありませんが、自分で見て「よしよし!」と思えたら楽しいじゃないですか(笑)。

「こんなふうになっているんだ」

「わからないことがわかってスッキリした」

発見って〝おもしろさ〞の基ですよね。闇雲に何かするよりも、〝なるほど!〞と思った状態でやるほうが何十倍も楽しいです。子どものころに新しいおもちゃを買ってもらったり新しい遊びを覚えたり、それが毎日続いている感覚ですね。

自分の頭と一体化して、圧倒的にブレが少ない

6倍にアップしたのは、開業がきっかけです。マイクロも買う予定があったので、フレキシブルに使える倍率のほうがいい。そう考えて6倍にしました。

このときはもう、サージテル一択でしたね。〝見える〞のレベルが別格なのはもちろんですが、オークリーフレームのフィット感を捨てる気にはなれなかったので。耳のかかりにしても目のまわりにしても違和感がないんです。ストラップを頭の後ろでキュッとしたときの一体感は、ほかでは得られませんよ。

フレームが安定しないと視野はズレます。高倍率になればなるほど視野が絞られるので、ちょっとのブレが気になるんです。カメラをズームすると手振れしやすくなるでしょ。あれと同じ。そのたびにいちいち戻していたらストレスですよね。

その点、サージテルは常に頭と一体化して、圧倒的にブレが少ない。それってスムーズに診療ができるということだし、拡大酔いもしにくくなりますよね。

成長に終わりなし
自分がどこまでいけるか楽しみ

あと思ったのは、ライトのクオリティ。倍率を上げると視野が暗くなるからライトもいるだろうな……。そんな予想はしていましたが、削ったり埋めたりするときはもちろん「歯肉の中までこんなに見えるじゃん!」って。

チェアのライトを操作すれば、ある程度は見えます。でも歯肉の中、歯の裏側や歯と歯の間はサージテルのライトじゃないと見えません。2倍のときはライトなしでやっていたので、見えていなかったんだというのがよくわかりました。

今はもう、サージテルがないと不安で落ち着きません。ほぼほぼ体の一部くらいな感じ。とはいえ、まだ〝完全に〞とまではいっていないような気がするんです。完全体になったときに自分はどこまで〝スーパー〞になれるんだろう。それがまた楽しみでもありますね。

サージテルをつけて診療するのは、僕にとって当たり前のこと。だから、それを売りにしてはいけないと思っています。というか、売りにできてしまう日本の歯科界がおかしくないですか? 大都市だろうと田舎町だろうと、全国どこへ行っても拡大精密治療を受けられる。それが本来あるべき姿だと思っています。

地元の子どもたちには、いつも笑っていてほしい

神谷先生

自分の家族にしてあげたいことをする――。僕のモットーであり、医院の理念でもあります。そのためには予防の推進が不可欠です。

この地域はまだまだむし歯が多く、いまだに「親がむし歯なら子どももむし歯になるのは仕方ない」と思われています。3歳で奥歯にボコンと穴があいている子もいるほどです。7歳の息子と4歳の娘のお友だちも来院してくれていますが、治療せざるを得ない状況だったことが何回もありました。

小さな子どもがむし歯の処置をして泣かないわけがないし、嫌がらないわけがない。そんな姿を見るのは本当につらいです。でも、わかっていてもやらなければいけない。この状況を変えるには、お子さん本人だけでなく親御さんの意識も高める必要があります。そのために重視しているのが、「よく聞き、よく話をする」ことです。

予防はコミュニケーションそのもの。一番大事なのは患者さんが自分の口の中に興味を持ち、よく考えてもらえるよう導くことだと思います。だからこそ当院では、「先生にお任せします」はNGワード。自分やわが子の体のことを人任せにしてほしくないんです。

僕自身が生まれ育った場所であり、自分の子どもたちが今まさに育っている場所。その地元がむし歯であふれているのは悲しすぎます。それをなくしたい、あの子たちにはいつも笑っていてほしい。そんな未来をつくるのが、歯科医院を開業した者の使命だと思っています。むし歯で悩む患者さんがいなくなって、僕の仕事がなくなる。一番大きな夢ですね。