大島 崇宏 先生

サージテルなくして、自分たちが目指す歯科医療には到達できない!

大島 崇宏 先生

OSHIMA DENTAL OFFICE(千葉県)

EVK800(10倍)  High Intensity

「安心して通ってもらえる予防メインのクリニックをつくりたい」
強い信念のもと、2018年に開業したOSHIMA DENTAL OFFICE(「ATHENA DENTAL OFFICE」から医院名称変更)。そして、理想をカタチにするために欠かせない取り組みとしてスタートしたのが、サージテルのチーム導入です。歯科衛生士と〝精密な目〞を共有することにどんな意味があるのか。その先に何を見ているのか。院長の大島崇宏先生にお聞きしました。

大島先生が目指す歯科医療と、その実現にサージテルのチーム導入が欠かせない理由をお聞かせください。

「先生に毛穴まで見られていた!」
これは、当院の歯科衛生士3名が初めて『サージテル』をかけたときにこぼした言葉です。ここでは僕がスタッフたちの治療をしているんですね。CRとか親知らずの抜歯とか。〝それほどに見える〞という彼女たちならではのユニークな表現に、思わず笑ってしまいました。今は3名全員、6倍とライト(ハイ インテンシティ)を使っています。しかもみんな、自分持ちで購入してくれたんですよ。僕としては投資する心づもりでいたのですが、「一人ひとり自分で購入して管理したほうがいいと思う」と言ってくれて……。うれしかったですね。

僕が目指すのは、〝拡大精密治療〞と〝MTM(メディカルトリートメントモデル)〞を軸にした歯科医療。この両輪をきちんと回して、歯だけでなく健康を守りたい。当院を選んでくれた方々がよりよい人生を歩めるよう手助けしたい。そのためには、歯科衛生士の力が不可欠です。でも、ただいればいいわけじゃない。全員が同じ目線で見ることが大切なんです。そうすれば個人の成長が加速して、チームのパフォーマンスも上がって、圧倒的なアドバンテージになりますからね。高いレベルを共有することがいかに重要か。それを理解し、志を共にしてくれたのだと思うとグッときました。

〝高倍率の世界〞を、
歯科衛生士さんたちはどのように感じていますか?

サージテルを使うのと使わないのとではぜんぜん違います。ましてや高倍率は別次元! ペリオをやるときも歯石を取るときも、クオリティが格段に上がります。カリエスや歯肉の変化を見逃すこともない。実際に歯科衛生士たちも、口々に「取れたのが見えると自信になる」「見落としがなくなって安心できる」と言っていますよ。

何よりも、彼女たちはまだまだ若い! 今その世界観を知っておくことで未来が変わってきます。仮に別のクリニックに移ることがあったとしても、サージテルなら一緒に連れていける。ずっと離れず、共に歯科衛生士人生を歩んでくれる。つまり、〝一生のパートナー〞になれるわけです。

これから歳を重ねて視力も落ちていくでしょう。そんな場面に立たされても、サージテルありきの診療を自分のものにしていれば歯科衛生士という仕事をあきらめなくていい。彼女たちが何歳まで歯科衛生士を続けるのか、僕にはわかりません。でも、何十年後かのそのときに遥か高い到達点にたどり着けているはずです。

大島先生が、そこまでサージテルにこだわるのはなぜですか?

僕は大学院で口腔外科に残りました。サージテルの存在を知ったのは、そのとき。ただ、当時はバイト暮らしでしたからね。ほしい気持ちはあっても、背伸びしてまで買おうとは思いませんでした。実際に使い始めたのは、卒業後に初めて就職した自費中心のクリニック。自費の世界は、患者さんが求めるもの未満の仕事をした時点で終わりです。言い訳は一切通用しません。

そういう緊張感の中で真剣勝負をし、ハイレベル・ハイクオリティな治療をできるようになりたい。そう思ったんですよね。そしてそこで、運よく院長のおさがりを譲り受けるチャンスに恵まれたんです。たしか3倍でした。「精度の高い治療にサージテルは必須」かけた瞬間、そう認識しました。ただ、視野は狭くなる。外科をやってきて全体を見渡すことに慣れていたので、初めは抵抗があってパートパートで使うのがやっとでしたね。

フルで使うようになった転換点とは、
どのようなタイミングだったのでしょうか?

変わったのは、その次に勤めたクリニックです。ちょうど慣れてきたタイミングに、今度は8倍を使わせてもらえることになったんです。
初めての高倍率は、ますます視野が狭くて「ひゃー使えねぇ」って感じ。でも、想像を超えてよく見える。「うわっ、こんなに小せーんだ」という戸惑いと、「うぉー、マージンのエナメルチップまで見える」という感動。それを同時に味わいましたね。

一方で、見えるからこそ今までだったら気にしなかったところまで追わざるを得なくなりました。時間をかけるべきものは丁寧にしっかり、逆にかけなくていいものはスピードアップできる。こういうところが治療の精度につながっていくのでしょうね。もはやフルで使う以外に道はありませんでした。
サージテルなくして自分が目指す精度には到達できない。そのことを、それまでの12年間で経験してきました。だから、開業するときには迷わず10倍とハイ インテンシティを導入したし、一緒に働くスタッフたちにも同じような高いステージに立ってほしいと思ったんです。

開業と同時に導入した10倍とハイ インテンシティはいかがですか?

ルーペもさることながら、このライトがまたスゴイ! 同軸だから、ミラーテクニックを使ったときに自分の視野に必ずライトが入ってくれるんです。無影灯じゃこうはいきません。もともとルーペの解像度が高いうえに、70,000 ルクスの圧倒的な大光量が加わるわけですからね。最強ですよ!
切開線をキレイに入れられるし、ナートでもきちっと傷口を合わせやすい。切ったものを元に戻す。一流の仕事とは、この基本をどれだけ美しく正確にできるかだと思います。万が一にも痕が残ったら、患者さんが気づかないレベルだったとしても自分を許せませんよね。

深い親知らずとか根尖が湾曲している歯が折れてしまったときも、サージテルがないと無理です。ようは取ることも抜くことも、切ることも縫うこともすべて確実にできる。以前なら「この抜歯イヤだなぁ」と思っていたケースにも自信を持って対応できるようになりました。治療の可能性が広がると共に、恐怖心が減って余裕を持たせてくれる。それが僕にとってのサージテルですね。
2年前に開業を決意したのは、患者さんに安心して通ってもらえる理想のクリニックをつくりたかったから。診療室を完全個室にしたり、待合室まわりを広々としたオープンスペースにしたり。滅菌ルームを患者さんから丸見えにしたのも、僕がずっとやりたかったこと。サージテルのチーム導入も、そのひとつです。理想はどんどんアップグレードされていきますが、これからもチーム一丸となって患者さんの健康な人生をサポートしていきたいと思います。