寺本 拓央先生

早く成長したいのなら、
一番吸収できる最初の5年にサージテルの世界を知るべき!

寺本 拓央先生

Otemachi One Dental Office(東京都)

EVK650(8倍) Micro Odyssey

「ビジネススタイルに適したデンタルコンサルティングを提供する」
東京・大手町で28年に渡ってビジネスパーソンに寄り添い続けてきた、Otemachi One Dental Office(前・三井物産歯科診療所)。
今年になり、お父さまに代わって院長に就任したのが寺本拓央(たくおう)先生です。
〝もっと〞を目指すのが歯科医師の務めだと考え、研修医時代から拡大鏡を使用。
1年目の終わりには『サージテル』の8倍に倍率アップしました。
「若いうちから拡大鏡ありきの治療に慣れたほうが有意義な時間を過ごせる」
そう語る寺本先生に、拡大と成長についてお聞きしました。

見えてようやくスタートラインに立てる

寺本先生

歯科医師になってからの5年間――。そのタイミングが一番、知識も技術もすべてにおいて吸収できる時期だといわれています。そこで拡大鏡を、特にサージテルを使っているかどうかで吸収の仕方がぜんぜん違ってくるんです。

サージテルを使う前と後では、完全に異なります。研修医のときは他社の2.5倍を使っていました。そのときですら裸眼と比べると「ぜんぜん見える」と思っていましたが、1年目の終わりに同期の先生に勧められたんです。「サージテルの8倍を使ってみなよ」「一度つけたら元には戻れんよ」って。

そんなに変わるの? と半信半疑でしたが、ちょうど試してみたい根管治療の症例があったので借りてみたら、すごく見える! その患者さんは治りが悪く、原因をつかめずにいました。でもサージテルの8倍で確認したら、一発でマイクロクラックが入っているのがわかって改善することができたんです。今までの見えるは、見えるじゃなかった。〝できたふり〞だったのかもしれない。そう気づいて、すぐサージテルの8倍に上げました。

若いうちから拡大鏡ありきの治療に慣れたほうが、絶対に有意義な時間を過ごせます。サージテルをつけて見える状態でやる。スタートの基準は、結局そこ。そうすることで圧倒的に成長スピードが上がるんです。見えていない中で感覚でやるのと見える中で確信を持ってやるのとでは、誰がどう考えたって後者のほうがいいに決まっていますよね。新人とかベテランとかは関係ない。見えてようやくスタートラインに立てるのだと思います。

安心感、満足感、達成感……
サージテルが自信につながる

正直いうと、僕も拡大鏡を使うまでは「裸眼でもできる」と思っていたんです。でも実際につけてみて、一瞬で崩れ去りました。拡大世界を知って「やっぱり裸眼のほうがいい」という先生はいません。使っていない人ほど言うんですよ。「拡大鏡なんか」って。まずは一度使ってみなよ、と言いたいですね。

サージテルを手に入れたときのことは、今でも覚えています。そりゃあ、テンションが上がりますよ! 早く使いたい、ずっと大事に使おうって。まず口腔内診査がすっごく見えるので、正しい診断がしやすくなったのを感じました。慣れるのに1週間ほどかかりましたが、それからは特に形成、CR、根管治療などで大活躍。形成ひとつとっても段違いにキレイだし、模型も「よし!」というものができたなとか。以前施した歯質とCRの境目に、思いのほか段差があったんだなとか。見えることで、時間短縮しながらも丁寧な仕事ができる。ますますやる気に火がつきますよね。

根管治療のスピードも格段に上がりました。それまでは「たぶんこうかな」と手探りだったわけだから、当然ですよね。見えるところを触って、削って、取っていけばいいという感じ。無駄な作業がなくなるんです。

この部分が見えてよかったという安心感、治療に対する満足感、しっかりできたぞという達成感……。サージテルって、自分のやっていることは正しいという自信につながっていくんですよね。当院では治療の前後で必ず写真を撮り、それを見せながら説明するのですが、患者さんも「すごい!こんなにキレイになるんだ」と喜んでくれますよ。

しかも、軽いでしょ! 拡大鏡は常につけるものなので、これは重要です。軽くてフィットすれば疲れにくい。診療のときにズレないから治療もしやすい。拡大鏡について回る曇りについても、ファインレンズにしてからだいぶ改善されています。

目指すは〝拡大チーム診療〞その空気感をつくりたい

寺本先生

 当院では勤務医も拡大しています。全員、サージテルです。「世界観が変わるから絶対に買ったほうがいい」と勧めました。自己投資なので強引に勧めることはしませんが、成長意欲があるドクターならそのひと言で響きますよ。

歯科衛生士は使っている人もいれば使っていない人もいる状況。そこは課題ですね。今後は歯科衛生士も含めたすべてのスタッフがサージテルを導入し、〝拡大チーム診療〞を定着させたいと思っています。

基本的にルーペを使わないと、細かいところは絶対に取れません。自分自身がそうでしたから。それは歯科衛生士も同じです。ただやはり、力づくで使わせることはしたくないんです。自分たちが必要性を感じ、自分たちの意思で使い始める。そうじゃないと成長にはつながりません。その空気感をつくるのが、僕の役目だと思っています。

拡大チーム診療を徹底できれば、医療の質は確実に上がります。「拡大鏡をつけている医院がいい」とはっきり言う患者さんはいませんが、インターネットとかでは「いい歯医者さんの見つけ方」の一つに拡大鏡の使用がたいてい入っていますよね。アメリカでは当たり前のことですし、日本でも今後どんどん常識になっていくはずです。僕はそうなってから「やばい、やばい」とやり始める二番煎じにはなりたくありません。最善の治療をするために必要だと思ったなら、ほかに誰ひとりやっていなくてもやる。その気持ちを忘れないようにしたいですね。

"最善"とは常に上書きされていくべきもの

僕が大切にしているのは、「自分がされてうれしい治療をきちんとやろう」ということ。常日ごろ、スタッフにも言っています。当たり前のことですが、自分がされて嫌な治療は患者さんにしてはいけないなと。

あとは常に最善を尽くすこと。自分はできている、と思い上がってはいけない。〝最善〞とは常に上書きされていくべきものなんです。技術はもちろん、知識や考え方も……。自分はできていると思った時点で成長は止まってしまう。どんなことにも先があって上がある。〝もっと〞を目指すのが歯科医師としての務めだと考えています。

「スピーディ」「クオリティ」「ク リーン」

当院が掲げる3つのコンセプトです。父の代から28年、ここ大手町(東京都)でやってきました。リニューアルオープンして2年が経ちますが、このオフィス街の患者さんのことは他のクリニックより知っていると自負しています。そのぶん寄り添った治療ができるし、していかなければいけないんです。丁寧に、スピードをもって、キレイな空間の中で質の高い医療を提供していく。父が大切にしてきたこのコンセプトを、僕もしっかり受け継いでいこうと心に決めています。

もちろん、父とは考え方が多少違うところもあります。いろいろぶつかったりもしましたが、二人とも根っこは同じ。当たり前のことですが、歯ではなく人を見ること。患者さんではなく〇〇さんとして対すること。それを常に心がけてやっていった先に、積もり積もって信頼が生まれるのだと感じています。

世界の先生たちが見て、恥ずかしくない治療を!

寺本先生

信頼関係ができた患者さんは、選択肢を示す中で自費とか保険とかではなく、「自分にとって最善の方法は何か」という観点で選んでくれます。なかには「それが最善だと先生が判断するなら任せる」と言ってくれる方もいますよ。

グローバルな企業が並び、海外に行かれる方も多いですからね。向こうでは、「キレイな歯」も仕事ができる人の条件の一つ。せっかく有能なのに歯でマイナス評価されるなんてことがないよう、当院との関わりの中でデンタルIQを高めて活躍してほしいですね。

もし海外で歯科医院へ行くことになった場合に、世界の先生たちが見ても恥ずかしくない治療をしっかりやらなければいけません。僕が患者さんにできる約束の一つです。そのためにはサージテルが必要不可欠。実際に海外で治療を受けた患者さんが、「先生のやってくれた治療を向こうで褒められた」と報告してくれたこともありますよ。こんなふうに患者さんの気持ちが伝わってくると、うれしいですよね。

 場所柄、歯に対する関心度の高さは感じます。「3番が」と番号で言う方。治療終了後に「鏡で確認していいですか?」と患部をしっかりチェックされる方。「自費で本当にいいものを」と自らおっしゃる方もいますよ。昔はこんなにプラークコントロールが悪かったのに、今はすごくいいねという方が着実に増えているのは確かです。

 とはいえ本当の意味で歯の大切さをわかっている方は、まだ4〜5割。知識は得ても、行動まで起こせているかというとなかなか難しい。患者さんにはもう二度と治療をしないようになってほしいんです。メインテナンスだけで済めば、それが一番! お金がかからないし、幸福度も絶対に高い。最終的には治療より予防、理想はそこですね。

  • 【ユーザーインタビュー】 Otemachi One Dental Office 寺本 拓央先生