チーム全員で同じ視野を持つ――
スタッフの技術だけでなく、
医院全体の“医療の質”が変わる

高野 悟先生

アベニュー歯科クリニック大泉学園(東京都)

EVK800(10倍) High Intensity

歯科医師と歯科衛生士の全員が『サージテル』を使用する、アベニュー歯科クリニック大泉学園。
拡大チーム診療の体制を整えつつ、予防を中心とした歯科医院づくりを進めてきました。
その中で得た手ごたえを、院長の高野悟先生はこう語ります。
「スタッフ全員が拡大鏡を使うメリットは、個々のスキルアップだけに留まりません」
サージテルの導入は、医院にどんな影響をもたらしたのでしょうか。
スタッフに拡大鏡を浸透させる中で行なった工夫や、コミュニケーションについても率直に話していただきました。

高野先生が予防に力を入れている理由、医院に『サージテル』を導入した経緯を教えてください。

2013年の開業当初は治療中心の方針で、いろんな方に通ってもらえる開けた医院を目指していました。多くの人が通えるように診療時間を長くとっていましたが、むし歯を治療した人が、またむし歯になってやってくる。口腔内を一度キレイにしても、再診時には汚れている。開業から5年も経つと患者さんの治療の経過も見えてきて、同じようなことをずっと繰り返しているとわかったんです。

「この人たちの口腔内をどうしたらキレイにできるだろう?」

「むし歯や歯周病を繰り返す原因はどこにあるのだろう?」

そう自問自答する中で、予防の知識を持つことで歯を削らずに済むなら、その尊さを伝えることが治療より先にくるべきだと思ったんです。そんな想いが芽生えたのをきっかけに、徐々に予防へと舵を切っていきました。

『サージテル』と出合ったのは開業して1年が経った頃。まずは自分用に5倍を買ったら、これがすごくよかったんです。それまで使っていた低倍率のものとは全く違う。「こんなに見えるなら使いこなしたい!」と即決でしたね。像の歪みがなくクリアで、軽く、デザインも洗練されている。ほかにはないサージテルの魅力です。ただ医院全体で医療の質を高めたいと考えたときに、私1人だけが使うのでは意味がないと思いました。勤務医の先生に「これ見える?」と聞いて「見えません」って言われたら、話はそれで終わってしまいますから。

「みんなで同じ視野を持って、同じものを見る」

そういう環境を整えようと翌年、勤務医の先生用に自分と同じものを2台導入。その後も少しずつ買い足していき、今では歯科衛生士を含むスタッフみんながサージテルをつけて診療しています。私たちの根底にある「チーム全員で段差や隙間、穴を見逃さないようにしよう」という共通の想いは、サージテルを導入してからより強くなりました。

予防中心の医院づくりを進めるうえで、サージテルはどんな役割を果たしていますか?
またスタッフの皆さんにはどのように慣れてもらったのでしょう。

拡大鏡というと精密治療の現場で活躍する武器というイメージがあるかもしれません。でも、実は予防の面でも頼もしい戦力になるんです。例えば肉眼では問題がないように見えた歯面も、拡大視野ならう蝕に気づくことがあります。初期段階であれば削らず、再石灰化で自然に治す道を提案できるかもしれませんよね。肉眼だと見逃してしまいそうなわずかな変化に気づき、いち早く処置できる。患者さんにかける負担も少ないので、私の中で“拡大鏡を使わない” という選択肢はないんです。

だからこそスタッフには「どんな処置にも必ずサージテルを使ってね」と伝えていますが、昔はある程度経験を積んだ裸眼に慣れている先生ほど、何かと理由をつけて断ってくることはありました(苦笑)。そういうときは「ここ段差があるよね」と実践の中で説明したり、口腔内写真を見ながら「なんでこういう治療をするかわかる?」と伝えたり。先生も見えるものの違いに気づくと、拡大鏡のメリットを本当の意味で理解し、当たり前のように使ってくれるようになりますよ。

スタッフの技術向上のほかに、サージテルの導入によってどんな変化がありましたか?

歯科衛生士さんが先生に気を使いすぎているな、と感じる場面がたびたびあって。そんな中で歯科医師だけが拡大鏡をつけて、歯科衛生士さんは肉眼だとしたら、その雰囲気を余計に助長しちゃうじゃないですか。でも同じ視野で見ていれば、同じ話ができます。みんなで共通の道具を使い、同じ目線を持つ。今の体制を整えたことで、自然と医院全体で意見交換が活発になり、気兼ねなく話せる空気が生まれたと感じています。

ただ、その雰囲気は単純にサージテルをみんなで使うだけでは生まれなかったと思います。日頃から患者さんの細かな変化を共有し、受付スタッフを含めた全員で「予防って大事だよね」という話をする。医院全体でコミュニケーションを取りながら、方向性を定期的にブラッシュアップしてきたことが今につながっているのかなと。最近では「勉強会に参加したいです」と自発的に学ぶスタッフが増えて、院長としては本当に頼もしい限りです。

最後に、サージテルの導入を検討している先生や歯科衛生士さんにメッセージをお願いします。

サージテルを使うと裸眼より確実に“見える”ので、成長のスピードは段違いに早くなります。見えるものを見えないフリはできませんよね。その見えたものに対して、「じゃあどう処置しようか?」という思考になるから自然と成長していく。面白いことに経験が浅い人ほど、処置が必要な箇所の検出率が上がるんです。拡大することで経験をカバーできるなら、使わない手はないんじゃないでしょうか。

サージテルの導入に対して、うちのスタッフはみんな「患者さんにとっても、自分たちにとってもいいことだ」と捉えてくれていて、結果的に医院に対しての愛着にもつながっているように感じます。仕事のレベルが上がる、患者さんが喜ぶ、スタッフの安心感が増して働き続けたいと思ってくれる。いいサイクルが出来上がっています。デメリットは本当に何もないですよ。

医療従事者は皆さん、「真面目に、キレイに、丁寧に」という気持ちを持っているはずです。もし、できない理由が“見えないから” だとしたら、その気持ちを引き出すのにサージテルはあったほうがいい。気づきのきっかけになるので。少しでも「いい医療を追求・提供したい」と考える先生や歯科衛生士さんは、1秒でも早くサージテルの世界に飛び込むことをおすすめします。

歯科衛生士

“見える”からすぐ伝えられる、信頼につながる

歯科衛生士
蕪木 りおん さん
EVK450(6倍) Micro Odyssey

サージテルを使うと隣接面の白濁や二次カリエスなど本当に細かな変化にも気づけるので、症状が本格的に悪化する前に先生に報告できます。それは患者さんに対しても同じで、その人の頑張りで症状がよくなっていたら、小さな変化でも見落とさずに褒めることができる。結果的に歯科衛生士としての信頼感につながっていると思うんです。

印象的だったのは、普段は私のアドバイスがなかなか届かない男性患者さん。ある日、その人のお口を診たところ、歯と歯の間や歯頸部のプラークまでしっかり落とせていたんです。それで「すごくよくなってるじゃないですか!」と声がけしたら、「気づいてくれてよかった! 蕪木さんに会うからがんばってみたよ」と言ってもらえて。サージテルで丁寧に診療した結果かなと、本当にうれしかったですね。これからも患者さんの変化にいち早く気づける歯科衛生士でありたいです。